「クリティカル・シンキング」セミナーレポート

課題解決力を育てる新教材
「クリティカル・シンキング」の活用を!

教育現場で重視される「クリティカル・シンキング」
  急速に進む少子高齢化やグローバル化などに伴う社会変革を受け、文部科学省は、「社会の期待に応える教育改革」を推進しています。その一環として2012年6月に発表された「大学改革実行プラン」では、大学入試改革のひとつとして、「クリティカルシンキングを重視した入試への転換」を謳っています。ここでは、クリティカル・シンキングとは、思考力・判断力・知識の活用力と定義され、これまでセンター試験で実施されてきたマークシート方式に替わり、新しい共通テストの開発をめざすものとして注目されています。
  これに先立ち、現行の学習指導要領においてもクリティカル・シンキングの重要性に触れられています。平成22年8月の「新指導要領 保護者用パンフレット」には「…これからの社会を生きる子どもたちは、自ら課題を発見し解決する力、コミュニケーション能力、物事を多様な観点から考察する力(クリティカル・シンキング)、様々な情報を取捨選択できる力などが求められると考えられます」との記述があります。また、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)や全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、「…学力に関する各種の調査の結果により、我が国の子どもたちの思考力・判断力・表現力等には依然課題があることが明らかとなっている。また、課題発見・解決能力、論理的思考力、コミュニケーション能力や多様な観点から考察する能力(クリティカル・シンキング)などの育成・習得が求められているところである」(平成24年6月 文部科学省「言語活動の充実に関する指導事例集【高等学校版】」)との指摘もされています。
  大学入試では従来から、現代文、小論文などにおいて、資料を正しく読み取って考察し、自分の考えを的確にまとめたうえでわかりやすく表現する課題が出されてきました。これらの課題に対応するためには、機械的な暗記への依存や、正解を求めるだけの思考では十分ではありません。さらに、現実の社会で企業などが求めているものの第一は「論理的思考力や課題解決力」であるという調査結果から、就職活動を有利に進め、社会で活躍するためにも、クリティカル・シンキングが重要であることが窺えます。
学校現場でクリティカル・シンキングを育成する教材として
  これまでの学校教育では、正解を導き出す手法の指導に重点を置くあまり、クリティカル・シンキングの育成が的確に行われてきたとは言いがたいでしょう。また、そうした指導を行いたくても、適切な教材が少なく、教師が独自に開発することを余儀なくされる場合も多いのではないかと推察されます。
  今般、多摩大学教授・白藍塾塾長の樋口裕一先生の指導により実現した『クリティカル・シンキング』は、学校現場でクリティカル・シンキングを育成したいと願う教師の一助とすべく開発された教材です。
  国際競争の中で日本が他国に伍していくためにも、初等中等教育におけるクリティカル・シンキングを重視した教育が必要に迫られています。そのためにも、教材『クリティカル・シンキング』の導入・活用が、教育改革推進の原動力として期待されています。
課題解決力を育てる「記述型」新教材『クリティカル・シンキング』

・エントリーコース
生徒用テキスト/解答・解説


※ 体裁等、変更の可能性があります。