本教材では、クリティカル・シンキングを構成する力を 21の力に細分化し、それを〈ロジカル問題〉〈クリティカル問題〉のいずれかに分類しています。
ロジカル問題
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文脈などを考えて、論理的に正しい答えを導き出す問題。基本的には正解は一つで、与えられた情報の中に答えがある。
クリティカル問題
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扱われている問題の背景についてさまざまな可能性を推測しつつ、論理的に考えて説得力のある答 えを導き出す問題。正解は一つとは限らず、与えられた情報の中に答えがあるとは限らない。

1ステップは 10~15 分で終わる分量です。緩やかに難易度が上がるスモールステップ方式のカリキュラムなので、無理なく、効果的に力がつきます。

エントリーの場合
Step 身につく力 問題分類 力の説明
1  言語調整力①  ロジカル  条件に合わせて、文法的に正しく、より適切な表現に改める力
2  言語調整力②  ロジカル  条件に合わせて、文法的に正しく、より適切な表現に改める力
3  具体化力①  クリティカル  抽象的な命題について、具体的な例を考え出す力
4  抽象化力①  ロジカル  具体的な事柄から意味を取り出し、一般化する力
5  抽象化力②  ロジカル  具体的な事柄から意味を取り出し、一般化する力
6  具体化力②  クリティカル  抽象的な命題について、具体的な例を考え出す力
7  文章調整力①  ロジカル  文章を分解・統合することで、意味を捉えやすくする力
8  文章調整力②  ロジカル  文章を分解・統合することで、意味を捉えやすくする力
9  問題発見力①  クリティカル  ある事柄について、その欠点や矛盾点、改善すべき点を見出す力
10  前後把握力①  ロジカル  言葉、文、段落同士の論理的なつながりを読み取る力
11  指示語力①  ロジカル  指示語が示す内容を正しく捉え、指示語を使いこなす力
12  問題発見力②  クリティカル  ある事柄について、その欠点や矛盾点、改善すべき点を見出す力
13  定義力①  ロジカル  ひとつひとつの言葉の定義を意識して、言葉を正確に使う力
14  関係把握力①  ロジカル  二つの事柄が「相等」「対立」「因果」のいずれの関係にあるかを捉える力
15  反論力①  クリティカル  相手の意見を整理し、反対意見とその根拠を提示する力
16  関係把握力②  ロジカル  二つの事柄が「相等」「対立」「因果」のいずれの関係にあるかを捉える力
17  四部発信力①  クリティカル  ①問題提起 ②意見提示 ③展開 ④結論の四部構成で文章をつくる力
18  四部読解力①  ロジカル  文章を①問題提起 ②意見提示 ③展開 ④結論に分類し、構造を理解する力
19  ルール解読力①  ロジカル  ある事象を分析し、背後にある規則性を発見する力
20  対立発見力①  ロジカル  筆者がどのようなことに反対し、主張を展開しているかを捉える力
21  ギャップ調整力①  クリティカル  条件に合わせて、文法的に正しく、より適切な表現に改める力
22  対立発見力②  ロジカル  筆者がどのようなことに反対し、主張を展開しているかを捉える力
23  論点把握力①  ロジカル  文章の論点を正確に読み取る力
24  情報活用力①  クリティカル  データを分析して情報を正確に読み取り、活用する力
25  論点把握力②  ロジカル  文章の論点を正確に読み取る力
26  背景洞察力①  クリティカル  物事や意見の背景にあるものを推察し、提示する力
27  複眼力①  クリティカル  ひとつの事柄を、異なる立場や価値観に立って多角的に考える力
28  要約力①  ロジカル  文章の要旨をつかみ、端的にまとめる力
29  背景洞察力②  クリティカル  物事や意見の背景にあるものを推察し、提示する力
30  スケッチ力①  クリティカル  ある事象を構成する複数の要素を取捨選択し、強調して端的に伝える力

    ※ステップ 31 ~ 60 も、同様の単元配列で進みます。

テキストは、1回2ページまたは4ページで構成されています。すべて、課題文を読み、熟考し、書くというプロセスで答えを導くという問題です。

(テキスト)

解答例はできる限り多数紹介。悪い解答や、「正しい答えを導き出すコツ」「改善のヒント」といった丁寧なアドバイスもあり、ふだん記述中心の問題に慣れていない生徒でも、答え合わせがしやすくなっています。